FX初心者は広い視野で為替相場を見よ!

FX初心者は広い視野で為替相場を見よ!

さて読者の皆様におかれましては、お正月気分を切り替えて、すでに本腰を入れられていることと思います。経済市場の方も、年初からいろいろと動きがありますね。政局もですが、それほど大きな変化のなかった組閣も含め、日本の政治問題はマーケットではあまり重視しないのが慣例となってしまっています。
マーケット

 

さて今年は卯年、そして米大統領選の前年ということで、日米ともに株式市場が跳ね上がることが期待されています。これも一種のアノマリーです。実際のところ、各種経済指標が示すように米景気回復が順調に進めば→株式は堅調→通貨も上昇する期待は高まります。米ドル高円安は日本株にはプラスですから、アノマリーを別にしても期待できますね。

 

日米以外でも、世界の市場は好調な滑り出しです。新興各国も景気回復は堅調で、景気加熱を押さえるべく、理論的には早めの利上げが必要とされている中、通貨高圧力の回避のために政策が出遅れています。トルコのように景気回復しているものの、利下げという異例の処置を続けている国もあります。今後も各国の景気基調とどのタイミングでどういった金利政策をとるのかは注目が必要ですね。

 

これらはいずれも数ヶ月〜年ベースで市場を見ての予想や期待といえますが、当然のことながら市場参加者は長期予想だけを見ているわけではありません。FX投資家の多くは短期スパンで投資していますよね。利回り重視の個人投資家は外債や外債ファンドの購入を好みますが、こちらはかなり長期的なスパンに立っての投資となります。機関投資家やファンドはヘッジなどでの細かな為替売買はありますが、株式やコモディティなどの成長性等を背景にしたポートフォリオの場合、デイトレードのようなスパンで市場を見てはいません。

 

最近の豪ドルの動きにこうしたスタンスの異なる投資家の思惑が顕著に出ているといえます。ご存知のようにオーストラリアは大洪水による農作物等の被害の予想から、コモディティ投資や関連株式投資を行なう機関投資家やファンドらは大きく豪ドル売りが出ていますが、豪ドルが下落すると割安と見るのが個人投資家です。短期的なスパンのFX投資家もですが、金利水準の高いオーストラリアの債券や預金による利回り重視派、スワップ狙いの中長期スパンのFX投資家(一時はかなり減っていましたが、最近また増えつつあるようです)などが豪ドル買いに入ります。

 

豪ドルの取引量が大きく増えてきているのも、こうした双方の動きがあるからですね。世界銀行の世界経済の見通しにおいて、米ドルの信認が薄れてきていると報告されているようですが、実際に市場での全取引量でも豪ドルをはじめとする米ドル以外の通貨が相対的に増えてきています。

 

為替市場を見るうえで、自身のスタンスがぶれない前提で、様々なスタンスに立つ市場参加者の思惑を知ることは動きを予測する上で役に立ちますから、ぜひ広い視野で相場を見るようにしてくださいね。

先週(1月3日−1月7日)の為替市場動向

3日からの週は、米雇用統計を巡る動きが注目された。昨年末のドル安傾向から一変してドル買いが強まった。きっかけは週央に発表された米ADP雇用者数の予想外の急増。週末の米雇用統計を控えて、米景気回復への期待感がドル買いの原動力となった。ドル円は年初の80円台から83円台へ、ユーロドルは1.34近辺から1.29台へと水準を下げた。また、ユーロにとっては欧州ソブリンリスクが再燃している。

 

オバマ大統領

 

中国のサポート発言があったものの、欧州周辺国の国債には売り圧力が続いた。ドル買いの影響はオセアニア通貨にもみられた。豪州の大洪水が同国経済に悪影響を及ぼす懸念が広がった面もあった。株式は全般に堅調に推移したがリスク選好の動きは盛り上がりをみせなかった。クロス円で強かったのはポンド円とカナダ円くらいだった。注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想ほどは伸びず、ドル買いが一服する動きを誘った。

達人の為替相場展望

【為替相場における注目ポイント】

 

米中首脳会談・・・人民元切り上げ問題を協議する見通し

 

中国GDPなど経済指標・・・予想比上振れなら追加利上げ懸念も

 

米国企業決算発表本格化・・・好決算はある程度織り込み済み・下振れリスクに注意

 

ユーロ圏財務相会合・・・欧州安定化基金(EFSF)拡充の協議が進展するか?

 

英国消費者物価指数・・・英中銀の早期利上げ観測が高まるか?

 

【ピボット指数でみる為替相場】

 

基準値は、前日の高値、安値、NY市場の終値をもとにしています。

 

H:ハイ・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)
R:レジスタンス(上値の目途)

S:サポート  (下値の目途)
L:ロー・ブレイクアウト・ポイント(新しいトレンドの発生の可能性)

 

 

 <ドル/円><ユーロ/円><ユーロ/ドル><ポンド/ドル>
H    83.846   112.253     1.36025   1.59911

R2   83.458   111.633     1.35301   1.59414
R1   83.184   111.312     1.34587   1.59078

 

基準値 82.796   110.692    1.33863  1.58581

 

S1   82.522   110.371     1.33149   1.58245
S2   82.134   109.751     1.32425   1.57748

L    81.860   109.430     1.31711   1.57412

10日からの為替相場(FX)は、ユーロが上昇した。南欧諸国の国債入札が注目され、週初は懸念が広がったものの、ポルトガル、スペインなど各国の入札は順調に消化された。日本や中国からユーロ債購入による支援も表明され、ムードは急速に改している。ユーロドルは1.29台から1.34近辺へと大幅高になった。ECB理事会後のトリシェ総裁会見で、インフレ懸念が表明されたこともユーロ買いにつながった。各通貨にもドル安圧力を広げている。ドル円は83円近辺でのこう着相場が続いたが、一時82円台前半をのぞいている。また、豪州の洪水被害も話題だった。豪ドル円は80円割れとなる場面があったが、週後半には持ち直している。週末には中国人民銀が預金準率の引き上げを発表した。米国からは目立った材料はでなかったが、物価指標が予想を上回るなど、先進国を含めて世界的にインフレが次のキーワードとなる兆しも。FX投資家は過度のドル売りに注意するべきだろう。